研究課題/領域番号 |
17K13412
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
西 亮太 中央大学, 法学部, 准教授 (60733235)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ポストコロニアル批評 / エコクリティシズム / 環境主義 / 森崎和江 / サークル村 / 労働運動 / ポストコロニアル / エコロジー / 炭坑 / 炭鉱 / ポストコロニアル・エコクリティシズム / エコ批評 / ポストコロニアルスタディーズ / 環境主義批評 / 批評理論 / 労働論 / 英語圏文学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ポストコロニアル批評と環境主義批評(エコクリティシズムも含む)を、冷戦という時代構造に対する同時代的なリアクションととらえ、その関係を整理する準備作業を行った。 まず、米国で学会として成立し後に英国やヨーロッパに拡大していったエコクリティシズムの歴史的背景を整理しそこに反左派的な通奏低音を指摘した。また、2010年代から注目さるようになった「ポストコロニアル・エコクリティシズム」の動きを整理し、ポストコロニアル的な視座にとってエコロジカルな視点がその最初期の段階から重要であったことも指摘できた。これらを踏まえ日本を具体的な文脈として、戦後労働運動についても研究をすすめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで別個の動きとして一般的には理解されてきたポストコロニアル批評と環境主義批評(エコクリティシズムを含む)を、冷戦期という時代的な文脈に落とし込み、そうした構造への反応として表れてきたものとして整理する視座を提供することができた。これは、2010年代から注目されてきたポスコロニアル・エコクリティシズムの理論的な分析にも寄与するものであり、また、気候変動に対する社会運動へも一定の視座を提供するものであると言える。さらに、戦後(冷戦期)日本の労働運動、とりわけ森崎和江と「サークル村」における思想に着目することで、反公害民衆運動と上記批評の動きを接続して研究していく可能性を提示できた。
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