研究課題/領域番号 |
17K13415
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山崎 健太 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助手 (90779076)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ベケット / 物語論 / 演劇性 / サミュエル・ベケット / ポスト・ドラマ演劇 |
研究成果の概要 |
本研究は劇作家サミュエル・ベケットの後期演劇作品における語りと舞台上の視覚イメージとの関係に注目するものであり、テクスト分析の理論的枠組みとして「物語論」の手法を導入することで、ベケットの後期演劇作品を包括的に論じる枠組みを確立することが目指される。また、演劇への「物語論」的手法の援用可能性および、現実と虚構の二重性を演劇の特質と捉える「演劇性」研究との相互参照可能性を探ることも本研究の目的となる。2年間の研究で「物語論」に関する先行研究の整理、および、ベケットや彼の影響下にある作家の戯曲における「語り」の構造の基本的な整理・検討を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベケットは国内外を問わず以後の演劇に大きな影響を与えた劇作家であり、その演劇作品を包括的に論じる枠組みを用意することはベケットのみならず演劇研究全体に寄与する。また、物語論の枠組みで演劇作品を論じることは、演劇を文学研究のなかに改めて位置づけつつ、上演芸術としてのその特異性をも明らかにすることである。「語り」は2019年現在の演劇実践において改めて注目されつつある要素であり、本研究は演劇研究と実践を架橋する意義もある。
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