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食文化研究から読むMelville文学

研究課題

研究課題/領域番号 17K13417
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関京都ノートルダム女子大学

研究代表者

大川 淳  京都ノートルダム女子大学, 国際言語文化学部, 准教授 (50755288)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードHerman Melville / 食と文学 / 皮膚と文学 / カニバリズム / タトゥー / Melville文学 / 食 / ナルシシズム / 捕鯨 / アメリカ食文化 / アメリカン・ルネサンス / 食文化
研究成果の概要

本研究は、Herman Melvilleの文学における「食」の表象と食文化に視座を置き、そこからMelville文学を再考する試みである。特に、Melvilleの第1作『タイピー』で描かれる食の表象が後続の作品に与えた影響を考察し、『タイピー』で描かれるカニバリズムとタトゥー文化が、中期作品に「食べる行為」と「書く行為」との接続性へと反映されていることについて分析した。また、タトゥーの、皮膚に記号を書き込むという点に着目し、諸作品における皮膚とテクストの関係性を明らかにすることによって、Melville文学における皮膚表象の重要性を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Herman Melvilleの批評史において、食の表象の分析に着目したものはこれまであまりなされていない。しかしながら、現在に至るまでの文学研究の中で、「食」の主題が「文化」や「身体」の問題だけではなく、「階級」や「ジェンダー」、あるいは「宗教」といった、現代社会においても極めて重要である様々な主題と密接に関係している。
本研究においては、そうした変容する「食」の表象に視座を置き、Melvilleのカニバリズムやタトゥーといったポリネシア文化との邂逅が、いかに中期作品の中で変容し様々な主題と密接に接続しているのかを探究するものである。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The Devourer and the Devoured: Representations of Cannibalism in Moby-Dick2018

    • 著者名/発表者名
      Jun Okawa
    • 雑誌名

      Sky-Hawk: The Journal of the Melville Society of Japan

      巻: 6 ページ: 51-65

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Impostor and the Imposer: The Fictionality of The Confidence-Man2018

    • 著者名/発表者名
      大川 淳
    • 雑誌名

      関西学院大学『英米文学』

      巻: 62 ページ: 35-55

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] シンポジウム「冒険の残滓ーー『ロビンソン・クルーソー』から300年」2019

    • 著者名/発表者名
      服部典之、小林亜希、大川淳、橋本安央
    • 学会等名
      日本英文学会関西支部
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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