研究課題/領域番号 |
17K13430
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国文学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
原田 愛 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50638294)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 中国文学 / 蘇軾 / 和陶詩 / 蘇轍 / 蘇門 / 陶淵明 / 宋代文学 / 黄庭堅 / 比較文学 |
研究成果の概要 |
本研究によって、蘇軾の生きた北宋中期から南宋、金、元までの蘇軾の「和陶詩」(陶淵明の詩124首に和韻したもの)の詩集編纂の過程と、特に蘇軾生前から蘇轍や蘇門四学士に、そして、以後の文人たちへの「和陶詩」の創作の系統を総括的に明らかにした。 また、蘇軾以前の唐代の陶淵明受容の一端を明らかにし、かつ、日本の文人たちへの影響についても分析した。「和陶詩」の編纂・刊刻が時代や地域を越えて行われたこと、それぞれの受容の様相を歴史的背景を含めて解明できた。その成果となる論文を投稿して多くは掲載を許された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国の文学史上において、蘇軾は日本を含め東アジア全体に大きな影響を与えた詩人である。彼の晩年の代表作が、東晋の陶淵明の詩文124篇に和韻した「和陶詩」であり、それを継承したのが、彼の弟蘇轍や彼の門弟である蘇門四学士であり、以後、脈々と受け継がれた。「和陶詩」は、日本にも大きな影響を与え、江戸時代には出版され、僧や儒学者などが「和陶詩」を詠んでいる。しかし、こうした蘇軾「和陶詩」の継承について、系統的に分析した先行研究はあまり見られなかった。そこで、本研究は、蘇軾以前から蘇軾歿後の時代と、更に日本の継承を辿り、蘇軾「和陶詩」の各時代・各地域の受容と発展を考察するものである。
|