研究課題/領域番号 |
17K13434
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
山本 孝子 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (10746879)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 敦煌 / 書儀 / 手紙 / 東アジア / 唐五代宋 / 門状 / 大状 / 『五杉練若新学備用』 / 書札礼 / 五杉練若新学備用 / 書式 / 私信 / 唐五代 / 中国 |
研究成果の概要 |
書儀は、手紙を書く際の参考に供するために編まれた模範文例集であり、従来中国儒教社会における伝統的な礼を反映するものとしてとらえられてきた。本課題においては、現存する各書儀が特定の時代・地域の文化・習俗を基盤として、それぞれに古代礼制を解釈し現実の礼秩序として示す点に着目し、時間・空間を超えて普及した書儀が、消化・吸収され、変容していく過程を追った。また、利用者が日常生活の中でどのように応用・実践していたのかについて考察を行った。各書儀が担った役割や歴史的な展開を明らかにし、その史料としての位置づけを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
書儀は唐から宋にかけての比較的短い期間に流行したものであり、これまでの研究においては共時資料として扱われることが多く、また単なる漢籍受容や語彙・表現の借入の問題として扱われてきたきらいがあった。本課題では、書儀を受け容れる側(個人/国・地域)の文化・土壌の違いに注目しながら、歴史的変遷をたどり、唐五代から宋にかけての各種書儀を位置づけ直した点に意義がある。書儀に加えて、その応用・実践例である手紙を利用し、書式を本来の姿に復元し、史料としての価値を「再発見」することができた。
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