研究課題/領域番号 |
17K13435
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 九州大学 (2018-2019) 大阪大学 (2017) |
研究代表者 |
荘 千慧 九州大学, 比較社会文化研究院, 助教 (50711123)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神智学運動 / Theosophical Society / Internationalism / Post-colonialism / 神智学 / インターナショナリズム / Pan-Asianism / 比較文化 / ポストコロニアリズム / 比較文学 / Pan-Aisanism / アジア主義 / 文学一般 / 思想史 |
研究成果の概要 |
神智学(Theosophy)運動は1875年にニューヨークで始まり、後に本部をインドに移した霊性思想運動である。戦前の日・印に活躍していた神智学徒は、大英帝国と日本のアジア主義団体と接点を持ちながら、独自のネットワークを持っていたことも解明されつつある。本研究はそのネットワークが中国にも及んだことに着目し、神智学運動に参与した日・中・印の知識人の翻訳・手記・旅行記を通して、彼らが発信した東洋概念を検討した。さらに、帝国主義とポストコロニアリズムの宣伝の攻防戦における神智学運動の位置づけ、及びその文化的波及効果を一次資料の収集を通して、その研究の基盤を整えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は従来の研究ではほとんど取り組まれてこなかった問題点、日中を訪れた西洋の神智学徒のアジア観や日中での人的ネットワークについて調査し、その人脈から神智学が土着化していく中で日中に与えた波及効果を確認した。東アジアの神智学運動のモノグラフ研究として出発し、近代東アジアで行われた東洋概念をめぐる思想活劇の虚実の一隅を検証した。東アジア神智学運動の多様性の解明は、近代東アジアで起きた帝国主義による衝突史の視点的補完に効果的だと言えよう。
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