研究課題/領域番号 |
17K13436
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
Corbeil Steve 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (80469147)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | Translation studies / Postwar Japan / Invisible translator / Shibusawa Tatsuhiko / Law and literature / Censorship / Sovereingnty / translation studies / transnational / Japan / multimodal / multidisciplinary / corpus analysis / Comparative literature / Cultural studies / Politics / Representation / Social status / Domestication / transnationalism / Japanese literature / Postwar |
研究成果の概要 |
本研究では、トランスレーション・スタディーズの主な概念である「翻訳家透明論」を再考するために、戦後日本の文学裁判・論争、そして様々なメディア媒体における翻訳家の表象を分析した。欧米の同業者と異なり、文学作品を翻訳する日本人は注目され、一人前の作家として認められる場合もある。それは望ましい社会的立場と思われるが、評価されると同時に出版物の責任を問われる反面もある。そこで、文学・法学・倫理学・政治学・メディア研究を参考とした領域横断型のアプローチを用いて、戦後日本を理解するために、翻訳のプロセスによって生まれた新しい思想が必要不可欠であることを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は主に英語で発表した。トランスレーション・スタディーズの研究者に日本の翻訳家の特有な状況を明確に示して、「翻訳家透明論」の再考を促すことに貢献できた。また澁澤龍彦を中心に、日本研究者を含め、欧米では知られていない重要な日本人の翻訳家の仕事と思想を紹介し、分析した。さらに、文学のみならず、アニメなどにおける翻訳家の表象を研究したことで、幅広く研究成果を発信することができた。この研究によって、日本国内外では翻訳家の作品が再び注目されると確信している。
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