研究課題/領域番号 |
17K13439
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
鯨井 綾希 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (10757850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 計量語彙論 / 語彙分類 / 品詞構成比率 / 語彙のネットワーク / コロケーション / コーパス / 文章・文体 / 品詞論 / 計量分析 / 言語学 / 国語学 |
研究成果の概要 |
本研究では、コーパス言語学が得意とする、大規模データとコンピュータを用いた計量分析を行い、日本語の文章中で使われる語彙の相互関係を分析した。 一年目は、いくつかの語彙的要素のうち、形容動詞を中心としたコロケーションや語彙分類に関する研究を行い、計量分析の際に有効な方法論を検討した。二年目は、文章として実現されたコーパス内の語彙のうち、品詞の量的増減に関する相互関係と、そのテキストへの影響を分析対象とし、大規模データによる探索的な計量分析によりその実態を詳らかにした。 以上の調査・研究を通して、文章の構造に関わる語彙の相互関係を明らかにし、語彙論と文章論にまたがる横断的な方法論を確立できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本語の文章の中で、語彙という存在がどのような振る舞いを見せているのかという問題を詳らかにしたものである。本研究を通して、文章と語彙の相互関係が具体的に示されるとともに、その相互関係の解明に向けた研究の方向性を示すことができたと言える。 また、本研究では、文章中に現れる語彙の相互関係という特定言語に依存しない視座に基づいて分析を進めた。このような視座からの研究は、本研究で対象とした日本語の文章および語彙の関係性の解明に役立つだけでなく、他言語を含めた通言語的な分析視座、特に語や文を越えた文章単位での対照研究の方法論に関する新たな可能性を提示できる可能性を持つと考えられる。
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