研究課題/領域番号 |
17K13443
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2020-2021) 東京福祉大学 (2018-2019) 東京外国語大学 (2017) |
研究代表者 |
柳村 裕 国際医療福祉大学, 国際交流センター, 助教 (50748275)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 敬語 / 敬語教育 / 日本語教育 / 丁寧語化 / 対者敬語化 / 話者属性 / 社会言語学 |
研究成果の概要 |
日本語の敬語の使用・習得・変化に関する基礎資料の拡大蓄積と、新仮説の提案を行った。国立国語研究所による大規模経年調査「岡崎敬語調査」と、それを継承する新調査による資料の比較分析を行った。その結果、以下の成果を得た。(1)日本語の敬語の個人内での加齢変化パターンには、「成人後採用」と「早期採用」の二つのパターンがあり、各個人がどちらのパターンを示すかは話者属性と関係する。(2)日本語の敬語使用全体として、素材敬語の尊敬語・謙譲語の使用が減少し、「対者敬語化・丁寧語化」が進行中である。(3)以上の成果を外国人日本語学習者の敬語学習・教育に活用するため、学習者の敬語の知識、誤用、問題点を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、世界でも稀な大規模経年調査資料を用いて、敬語習得パターンの話者内・話者間の共時的変異と通時的変化というダイナミックな過程を記述・分析した。これにより、敬語使用に関して、長期スパンに渡る個人内での加齢変化を実時間で捉え、社会言語学分野における実証的貢献を行った。また、日本語の敬語使用全体についても、対者敬語化・丁寧語化という大きな歴史的変化傾向に関わる現象を実証的に記述した。これは日本語の敬語論・敬語史分野における大きな学術的インパクトを持つ。さらに、社会的意義としては、以上の成果を敬語教育分野へと応用することで、外国人日本語学習者に対する敬語教育への貢献を行った。
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