研究課題/領域番号 |
17K13444
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
于 一楽 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (80710251)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 語彙意味論 / レキシコン研究 / 複合動詞 / 項の具現 / クオリア構造 / 生成レキシコン / 動作主 / 語彙概念構造 / 軽動詞 / 生成語彙論 / 項の具現化 / 文法関係 / 意味役割 / 中国語 / 意味論 / 言語学 |
研究成果の概要 |
この研究課題の目標は、動作主にまつわる項の具現に関する現象について、語彙意味論の観点から考察し、言語の普遍性と個別性につながる知見をもたらすことであった。研究期間を通して、興味深い現象とそれにまつわる規則性を見出すことができた。中国語の目的語に動作主の解釈がある構文を中心に考察を行った結果、動詞単独ではなく、動詞に別の要素が付随する場合に当該の現象が可能となるという一般化を提出した。また、日本語や英語の現象の考察も行い、語彙の意味を構造的に示すことが有効な手かがりであると示した。研究成果として、本(5冊、単著と共著含む)、論文(3本)、口頭発表(4件)を公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動作主の具現に関しては、主語に現れるのが一般的な見解である。この研究課題では、これに反する項の具現が見られる構文を複数取り上げて、そこから見出すことのできる一般化を探った。特異な形の項の具現にまつわる一般化を明らかにすることは、言語の普遍性と個別性を明らかにすることに寄与できる。ひいては、言語を操る人間(の思考)について理解を深めることにつながる。
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