研究課題/領域番号 |
17K13449
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
金 アラン 上智大学, 言語教育研究センター, 准教授 (90711135)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 尊敬語の不使用 / 韓国語 / -si- / 社会言語学 / 尊敬形の不使用 / 主体敬語 / ‘-si-’ / 話し言葉コーパス / 日韓対照 / 主体待遇法 |
研究成果の概要 |
韓国語の尊敬形‘-si-’は日本語の尊敬語より使用範囲が広いが、高めるべき相手に対して常に‘-si-’が用いられるわけではない。一連の会話において使われたり使われなかったりするが、その基準はまだ明らかになっていない。本研究では‘-si-’の不使用基準を明らかにすべく、ドラマのシナリオと話し言葉コーパスを分析したほか,韓国語母語話者を対象にアンケート調査を行った。その結果、社会的関係や親密度だけでなく、発話時の話し手の心理的態度や発話内容,文の機能や文法的要素等が‘-si-’の使用・不使用に総合的に影響を与えていることが確認できた。研究成果の一部は国内外の学会で発表し、また論文にまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の敬語に関する研究は、どのような関係の人に対して、どのような状況で敬語が用いられるかに主な焦点を当ててきたが、本研究は丁寧体を使用する間柄における尊敬形の不使用基準を明らかにしたものである。また本研究は、会話の丁寧さを維持しながら相手との心的距離を縮めるという高度なコミュニケーションの実現様相を明らかにしており、その結果は学習者はもちろん、母語話者にとっても実用的に活用できるものである。
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