研究課題/領域番号 |
17K13451
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
小松原 哲太 立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (70779636)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 換喩 / メトニミー / レトリック / 修辞学 / 認知言語学 / コーパス / 叙述 / アスペクト / 近接性 / 認知意味論 / 語用論 / 言語学 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、伝達内容を効率的に伝えるレトリックの成立に関与する諸要因を、換喩(メトニミー)の言語学的分析を通じて考察することである。日本語の文学テクストからレトリックの用例約2,500例を独自に収集し、意味論、文法論、認知言語学の観点から分析した。その結果、換喩は人間をとりまく、身体的、精神的、文化社会的フレームと密接に関わる表現手法であること、動詞の換喩にはアスペクトについて顕著な傾向があること、ひとまとまりの全体として認知しやすい概念が、換喩の媒体になる傾向があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分析情報を付与したレトリックの用例データは、『日本語レトリックコーパス』のベータ版として、ウェブ上で公開した。このコーパスにより、機械的に収集することが難しいレトリックの用例に、誰でも容易にアクセスできるようになった。 また、具体的な換喩のタイプにしぼった事例分析の結果から、換喩の成立基盤には、談話文脈や文化的背景がかかわることが分かった。この知見から、レトリックの言語研究には、コミュニケーション学的視点や、言語人類学的視点を取り入れた学際的研究が必要であることが明らかになった。
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