研究課題/領域番号 |
17K13452
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
川澄 哲也 松山大学, 経済学部, 教授 (30590252)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 漢語 / チベット語 / 言語接触 / 青海省 / 方言 / 言語学 |
研究成果の概要 |
本科研では中国青海省西寧市大通県東峡鎮の漢語方言について調査を行い、その音韻論、およびいくつかの文法的特徴を明らかにした。本科研ではまた、漢語がモンゴル系言語やチベット語といった少数民族言語と接触した際に起こし得る言語変容の類型を提出することをも目指した。この類型は、接触を経験したことは明らかであるものの、その詳しい歴史背景までは知られていない漢語変種の形成過程を考察するのに役立つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本科研は第一義的に、言語が接触した際に如何なる原理が働いて変容が起こるのかという点に対して実証的考察を試みたものである。先行研究では十分に扱われていない側面であり、その成果は今後の接触言語学の進展に寄与し得る。また本科研が扱う中国青海省西寧市大通県東峡鎮の漢語方言はこれまで体系的に調査されたことがなく、そのデータ収集自体にも大きい学術的意義がある。 これらと並行して進めた、接触相手ごとの漢語の変容類型を構築する作業には、従来形成史が不詳であった漢語変種の形成過程解明に役立つという意義と、史料に乏しい西北地域の歴史(特に民族交流史)を言語学の立場から填補できるという意義が認められる。
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