研究課題/領域番号 |
17K13456
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 東京農工大学 (2019) 三重大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
陳 奕廷 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (40781224)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 複合動詞 / フレーム意味論 / コンストラクション形態論 / 認知言語学 / コーパス言語学 / 類型論 / 使役事象 / 関連事象 / 動詞の意味構造 / 対照言語学 / コーパス / 言語学 |
研究成果の概要 |
本研究は日本語の語彙的複合動詞を形成できる動詞の組み合わせについて、コーパスに基づく実証的な研究と、その結果を踏まえた計量的な研究を用いて検討した。その結果、動詞の意味にはそれと関連する【原因】【結果】【手段】【目的】【様態】といった「関連事象」の情報が含まれていることを立証した。その上で、日本語語彙的複合動詞が関連事象の情報に基づいて形成されることを示し、どのような動詞が複合動詞になれないのか、またどのような組み合わせが存在しないのか、ということを明らかにした。さらに中国語などの他言語と比較することで、複合事象の表現はそれを表す鋳型の違いと類型論的な動機づけによって異なることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フレーム意味論の研究で多く用いられているFrameNetというデータベースにおいて、結果や目的などの関連事象はフレーム要素として意味構造に含まれている。しかし、どのような結果、目的であるのか、という情報は含まれていない。関連事象の中身を明らかにするという点において、本研究は従来のフレーム意味論の研究をさらに推し進めるものであり、将来的には自動翻訳や人工知能などによる機械的な言語処理の精度の向上にも利用できる。また、本研究はコンストラクション形態論とフレーム意味論を組み合わせた包括的な言語理論の実践的研究例でもあり、複合事象を言語化する際の言語間の差異を捉えるために必要なアプローチである。
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