研究課題/領域番号 |
17K13469
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 大阪大学 (2021-2022) 東京大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
鴻野 知暁 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 講師 (30751515)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本語史 / 係り結び / コーパス / アノテーション / 国語学 / 国語史 |
研究成果の概要 |
上代から中世の資料についてコーパスを活用した係り結びの研究を行った。国立国語研究所の「日本語歴史コーパス」のデータに係り結びの情報を付与する基準を策定した。実際にコーパスデータに情報を付与した後、形態論情報と組み合わせることにより、広範な資料に関する通時的な分析を行った。作成したデータの一部は研究者が利用できるよう公開した。コソの係り結びの中で逆接句となるものに注目し、その逆接性について論じた。また、係助詞の出現位置などについて構文的な観点から考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来詳しく検討されてこなかったコソの係り結びの逆接性について、特にその譲歩的な性質を明らかにした。連体形に付くナリが他の助動詞と複合することで係助詞の結びになることができるといった、これまで知られていなかった事実を提示した。「日本語歴史コーパス」には、係り結びのような呼応に関する情報は付与されておらず、遠く離れた呼応関係を検索することは困難であったが、本研究で構築・公開したデータベースを併用することで、係り結びの調査を容易に行えるようになった。本研究で示した情報付与の方法は、副詞と述語の呼応といった他の呼応現象にも応用可能である。
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