研究課題/領域番号 |
17K13472
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
菅野 悟 東京理科大学, 理学部第二部教養, 准教授 (80583476)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 生成文法 / 統語論 / ラベル理論 / 主語 / 内部からの抜き出し / 不定詞 / 動名詞 / 極小主義 / 抜き出し / φ素性 / 英語学 抜き出し / 英語学 / 動名詞節 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、生成文法のラベル理論に基づき、一致現象と抜き出しの関係を明らかにすることである。従来の研究においては、内部からの抜き出しが出来るかどうかは、統語上の位置が重要であるとされた。しかし、本研究では、位置ではなく、どのような一致関係にあるのかが重要であることが示される。 この研究を進めるうえで、主語位置に存在する動名詞節や不定詞節の主語の内部から抜き出しができることに着目する。これらの名詞句は、全部のφ素性と一致しているのではなく、部分的な一致のみを示す。さらに、これら名詞句から抜き出しができる。この一致特性と抜き出しの関係から本研究の妥当性が示される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、生成文法の最先端の理論であるレベル理論の観点から、一致現象と名詞句内部からの抜き出しの関係を明らかにすることを目的としている。特に、従来の研究では、主語内部からの抜き出しが出来ないと主張されてきた。しかし、本研究で明らかにされたことをは、統語上の位置が重要なのではなく、名詞がどのような一致関係に入るかが重要である。一般的に名詞句はすべてのφ素性の点で一致関係に入るとされるが、このような一致関係に入らない名詞句も存在する。このような名詞句内部からの抜き出しが可能であることは、抜き出しの可否は一致現象と相関すると言え、本研究を支持するものとである。
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