研究課題/領域番号 |
17K13475
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
後藤 亘 東洋大学, 経営学部, 准教授 (50638202)
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研究協力者 |
石井 透
ブランメル アンドレアス
ミョンガン パーク
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | Merge / Labeling / Search / Lexicon / Determinacy / ラベリング / パラメータ変異 / 併合 / 探査 / 原子要素 |
研究成果の概要 |
本研究では、ラベリングを伴う併合理論(Chomsky 2015)の観点からパラメータ変異の問題をとりあげた。具体的には、階層構造を生成する普遍的な統語操作の併合と、言語デザインを形作る上で重要な働きをするインターフェイス条件のラベリングの相互作用だけで、パラメータ変異をどのように捉えることができるかを詳細に検討した。研究成果として、心的辞書内に含まれる主要部的要素がMergeの入力として指定された場合、ラベル付けに積極的に参与し得る可能性があるということと、ラベリングを伴う併合理論の上位概念としてDeterminacyという原理が重要な働きをしている可能性があるということが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Noam Chomskyが提唱するミニマリスト・プログラムの枠組みを採用し、世界中の人間言語が示す移動特性に対して、数少ない想定のみで、如何に統一的な説明を与えることができるのか、ということを研究した。その成果は、国内外での学会発表、および論文出版という形で広く社会に発信することができた。本研究は、高度に抽象化された言語理論を、実証的・経験的分析を通して精緻化することができたという点において、学術的意義を見いだすことができる。また、複雑な人間の認知システムを、シンプルな仮説群のみでどこまで説明可能かを探求しながら、一定の進展を与えることができたという点において社会的意義も見いだすことができる。
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