研究課題/領域番号 |
17K13478
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
吉本 圭佑 龍谷大学, 政策学部, 准教授 (90724477)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 主文現象 / カートグラフィー / 統語論 / 言語学 |
研究成果の概要 |
本研究では、通常主文で起こる話題化等の主文現象が一部の補文において容認される(あるいはされない)のはなぜかについて、生成文法、特にカートグラフィーの枠組みで考察した。これまで、主文現象を認可する周縁部の構造が欠如しているとする切り詰め分析と、主文現象の移動が演算子の移動に干渉するとする干渉分析の2つが提案されてきたが、日本語の丁寧形の考察から、主文現象のタイプによっては複数の要因がその生起に関わっていること、演算子の移動が叙実節だけで起こるわけではないことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生成文法の主たる目標は、人間の子どもがどのように母語を獲得するのかを生得仮説に基づき解明することである。子どもが一様に短期間で母語を獲得することを考えると、生まれつき脳内に言語獲得装置が備わっており、それがまわりで話されている言葉に刺激されて、臨界期までに個別文法へと変遷すると考えられている。カートグラフィー研究はこれまで節の周縁部の精緻な句構造を明らかにしてきたが、子どもが母語獲得の過程でそのように複雑な句構造の定型を学ぶとは考え難い。本研究では、節の周縁部で起こる主文現象を考察しながら、句構造の定型がより普遍的な局所性の原理に還元可能か否かを、主文現象や補文のタイプごとに検証した。
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