研究課題/領域番号 |
17K13486
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 国際教養大学 |
研究代表者 |
行木 瑛子 国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (40781208)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 翻訳活動 / 日本語教育 / 文化 / 複言語・複文化能力 / 文化を訳す活動 / 初級 / 中級 / 翻訳 / 異文化コミュニケーション |
研究成果の概要 |
近年、応用言語学で複言語・複文化能力の養成の必要性が提起されており、その中で二言語以上が関わる翻訳活動が再評価されつつある。ただ、特に学習者の母語が多様なクラスや、初級・中級レベルにおいては実践研究が欠如している。このため、本研究では、「文化を訳す活動」という新しい形の翻訳活動を日本の大学で日本語を学ぶ初級・中級学習者に実施し、その実践結果を主に主題分析した。分析の結果、特に(1) 解釈の多様性の認識、(2) ことばの選択の大切さ、(3) 自分の言語・他言語への意識・興味向上に関して翻訳が効果的であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、複言語・複文化能力の向上のための手段として翻訳活動の可能性を探るものである。本研究では初級・中級学習者向けに翻訳実践を行い、その結果を国内・国外で広く周知した。これにより、海外の外国語教育や日本の日本語教育で翻訳活動を実施するための具体的な一例を提示でき、「言語教育における翻訳」の基礎研究の充実につながった。本研究の結果は、国内外で初級・中級クラスの日本語教育に携わる教師が、文化の教え方を考える際や、複言語・複文化能力の向上を目指した授業をデザインする際に利用価値のある知見になると思われる。
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