研究課題/領域番号 |
17K13489
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 明治学院大学 (2019) 早稲田大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
徳間 晴美 明治学院大学, 教養教育センター, 講師 (20598768)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 敬語学習への向き合い方 / 成功経験 / 失敗経験 / 期待価値理論 / 人としてのありたい自分 / 日本語学習者としてのありたい自分 / 中級日本語学習者 / 日本語教育 / 敬語学習 |
研究成果の概要 |
本研究では、学習者が敬語学習に向き合うか否かには、「成功への期待」(自分はあるタスクをうまくやり遂げることができると思うかどうか)と「価値」(そのタスクをやり遂げることに価値をおくかどうか)が大きな要因として働いており、そのバランスをとりながら敬語学習への向き合い方を調整していると考察した。そして大切なのは、「日本語学習者としてのありたい自分」は、「人としてのありたい自分」の実現に向かう調整の中で変容し続けるのであって、たとえ敬語学習に消極的であっても、「人としてのありたい自分」に向かう過程での調整だと考えれば、その学習者の選択に基づく生き方は充実したものだと言えるという点である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多文化化する現代において、人々の相互理解および相互尊重がより重要になってきており、特に敬語を用いたコミュニケーションをどのように行うかが、アイデンティティの保持や人間関係の構築に大きな影響を与えている。本研究では、敬語学習への向き合い方には何が影響しているのかについて、成功経験と失敗経験が及ぼす影響という観点から考察した。敬語学習のあり方を一律的に考えるべきではなく、学習者一人ひとりの生き方、あり方を尊重する大切さを示唆する結果を示した。
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