研究課題/領域番号 |
17K13516
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 広島大学 (2021-2022) 広島文化学園大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
山内 優佳 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (40781365)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リスニング / 英語 / 音声 / 単語認知 / 単語 / 個人差 / 語彙 / 英語教育 |
研究成果の概要 |
同程度の熟達度と判断できる2名を対象にした調査の結果,背景知識を活用する方略を使用する傾向が強い学習者にはトップダウン処理の影響が強く表れる傾向が見いだされた。これを受けてサンプルサイズを拡大した調査を行った結果,(1)熟達度が高い学習者と低い学習者においてトップダウン処理の影響が小さく,中間層には影響が比較的強く現れること,(2)英語熟達度が高く,文法を活用した方略への指向性が強いほどトップダウンの処理影響が現れる傾向にあった。本研究の調査協力者の熟達度がTOEIC 450~600点台を中心としていたことから,より幅広い熟達度層を対象とした調査の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個人差に関する英語教育研究はgood language learnersの特徴を明らかにすることに端を発する。良い学習者,あるいは成功した学習者は,標準的な英語力を測定するテストを指標として定義づけられることが多い。しかしながら,同等の熟達度とされる学習者間においても,単語の聞き取りという低次元の処理といえる小さな単位を対象としても個人が好んで使用する方略の傾向と音声処理の傾向が異なり,結果として異なる理解に至ることが示された。リスニング指導は比較的クラスサイズが大きな授業が可能だとされる技能であるが,そのような一斉指導のなかにも,個人の方略使用を意識した指導が取り入られる必要性が見いだせた。
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