研究課題/領域番号 |
17K13518
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 長岡技術科学大学 (2018-2019) 沼津工業高等専門学校 (2017) |
研究代表者 |
藤井 数馬 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (50413779)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 多読 / 英文読解速度 / 語彙サイズ / 読解速度 |
研究成果の概要 |
本研究で得られた主な結果は、①高専2年生を対象に半期で5万語程度の多読を行うことで、意味理解を伴う英文読解速度は有意に上昇する、②習熟度が高い学習者は早い段階(5万語よりも少ない語数)で読解速度が上昇する、③高専3年生を対象に年間で5万語程度の授業内多読を行うことで、語彙サイズは広がるものの効果は限定的である、④語彙サイズを大きく広げた学習者は読解時に未知語に対して強い注意を向けていた傾向がある、ということである。 以上の結果から、多読を通して高専生の英文読解速度を高めるためには半期で5万語以上読ませること、語彙サイズを高めるためには明示的な指導も組み込む必要があることを指導指針として提言した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多読は英語運用能力向上に効果的だと指摘されているが、「どのような学習者に対して、どの程度、どのような英語を、どのように読めば何に効果的なのか」という点は学術的に十分に探究されていない。そこで本研究では、A1~A2レベルの学習者に対して、半期で約5万語、年間で約5万語のやさしい英語を読ませる指導を行うことで、英文読解速度と語彙サイズに対してどのような影響を与えるのかに関して調査を進めた。 本研究結果により示唆された、英文読解速度向上のために半期で5万語以上読ませる、語彙サイズ向上のために明示的指導も組み合わせるという指導指針は、市民にもセミナーや講座を通して還元、共有できる成果である。
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