研究課題/領域番号 |
17K13521
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 東京外国語大学 (2018-2019) 早稲田大学 (2017) |
研究代表者 |
熊倉 和歌子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (80613570)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マムルーク朝 / エジプト / ナイル / 環境史 / 社会史 / 中世エジプト史 / 黒死病 / ペスト / 疫病 / 農業生産 / 自然災害 / 西アジア史 / エジプト中世史 / 疫病史 / 社会経済史 / 西アジア・イスラーム史 / 地中海世界 |
研究成果の概要 |
本研究は、中世の温暖期から小氷河期への移行期にあたる13世紀後半から16世紀半ばまでの中東・北アフリカ地域(アラブ圏)を対象として、疫病の流行と気候変動、社会経済の動向の相関関係とパターンを明らかにし、人間がおかれていた環境、および環境の変化が人間に与えた影響、そしてそれに対する人間のリアクションを追究してきた。また、その過程において、自然現象と人間の経済・社会活動との相関関係を検証する方法についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中世における中東・イスラーム地域の人々が黒死病の流行によりどのようなリアクションを見せたかという問題については、短期的な変化が論じられてきた。本研究では、対象とする時代を広げることにより、黒死病やそれが副次的にもたらす環境変動が、長期的にいかに人間社会に大きな影響を与えたかについて議論できる可能性を提示した。また、方法論をめぐっては、これまで着目されていなかった単純なデータをいかに利用できるかをデジタル・ヒューマニティーズ的視点から検討し、可能性を提示した。
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