研究課題/領域番号 |
17K13522
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 上武大学 (2020-2022) 立命館大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
牧田 義也 上武大学, ビジネス情報学部, 講師 (90727778)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アメリカ史 / グローバル・ヒストリー / 国際赤十字運動 / 人道主義の歴史 / 国際赤十字運動史 / 人道主義 / グローバルヒストリー / アジア太平洋史 / トランスナショナルヒストリー / 医療史 / アジア太平洋 |
研究成果の概要 |
本研究は、20世紀前半のアジア太平洋地域における保健衛生制度の形成過程に対して、日本とアメリカ合衆国の人道支援事業が及ぼした影響を、日米両国の赤十字社の活動に焦点を当てて考察した。20世紀初頭に同地域への進出を加速させた日米の赤十字社は、両国の植民地を中心に保健衛生事業を積極的に展開した。本研究はアジア太平洋地域での日米赤十字社の活動に注目することで、ヨーロッパ諸国の戦時事業を中心に叙述されてきた従来の赤十字運動史を刷新し、保健衛生分野において人道支援が植民地統治と結合していく過程を、トランスナショナルヒストリーの視点で包括的に分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀前半の国際赤十字運動に関する先行研究は、第一次世界大戦中の西部戦線における従軍救護活動や、大戦後の東欧諸国における復興事業等、ヨーロッパにおける同社の活動に分析を集中させてきた。これに対して、本研究はアジア太平洋地域における同社の医療・保健事業の重要性に注目することで、ハワイ・フィリピン・中国等の各地に設立された支部組織のネットワークを通じて、アメリカ赤十字社が域内各国で保健衛生制度の平準化を促進したことを論証した。
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