研究課題/領域番号 |
17K13524
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小関 悠一郎 千葉大学, 教育学部, 准教授 (20636071)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 久留里藩 / 家臣団 / 代官 / 民政 / 学問 / 公議人 / 藩政 / 譜代藩 / 藩政運営能力 / 日本史 / 近世 / 政治文化 / 譜代小藩 |
研究成果の概要 |
本研究では、田丸家文書・森家諸留などの久留里藩士の家文書、および久留里藩領村方文書の史料調査を実施した。諸文書の分析の結果、19世紀の久留里藩では、中下級の藩士たちが民政の経験や学問の受容を通じて政治的・行政的能力を高め、幕末維新期の藩政の担い手となったことを明らかにした。 本研究の成果を広く利用に供するため、論説編・史料編・目録編からなる研究報告書にまとめ、印刷刊行した(小関悠一郎・上総古文書の会編『久留里藩における藩政運営能力の形成と蓄積』、総ページ数339頁)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、上総国久留里藩の政治・行政の担い手と彼らの民政への取り組みや学問受容のあり方を解明したものである。これまで研究が手薄になっていた譜代中小藩について、家臣団における藩政運営能力の形成と蓄積という観点からアプローチする方法を提示した点で、学術的な意義を有している。 また、本研究では、地元の研究団体や千葉歴史・自然資料救済ネットワークと連携して、久留里藩に関する新たな史料を掘り起こし、その内容を報告書にまとめて刊行した。災害などによる地域史料の滅失防止が社会的課題となる中、本研究のような取り組みには、大きな社会的意義がある。
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