研究課題/領域番号 |
17K13526
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀川 康史 東京大学, 史料編纂所, 助教 (80760280)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 足利義満 / 室町幕府 / 遠国 / 鎌倉府 / 九州探題 / 地方支配 / 応永の乱 / 大内義弘 / 今川了俊 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、室町幕府・将軍権力の確立期・絶頂期と評価されてきた足利義満期の再検討を目的とし、義満期の武家政治史、特に「遠国」情勢に着目して研究を行った。具体的には、未紹介史料を含む同時代史料の調査・活用を通じて、九州・関東における政治・軍事情勢を復元することにより、足利義満期は、南北朝内乱とは異なるかたちで室町幕府と「遠国」間の亀裂が生じた時期であること、義満期における「遠国」の不安定な状況は,従来注目されてきた足利義持・義教期に連続することを明らかにした。以上の検討により、前述した足利義満期に関する従来の評価を相対化することができたものと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
室町幕府・将軍権力の絶頂期・確立期という従来の足利義満期像を、従来等閑視されてきた武家政治史の視角から再検討した本研究課題は、義満期をひとつの重要な参照軸としてきた従来の室町幕府研究を再考するきっかけになると思われる。また、「遠国」という〈地方〉の視点を意識的に取り入れたことは、ともすれば京都を舞台とした歴史叙述に傾きがちな近年の研究潮流を相対化するうえでも、一定の意義が認められるだろう。いくつかの重要な未刊行史料を紹介したことも本研究の意義の一つである。
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