研究課題/領域番号 |
17K13531
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
板垣 貴志 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (80588385)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 有畜農業 / 畜産史 / 農業史 / 環境史 / 和牛 / 家畜改良 / 牛 / 馬 / 家畜 |
研究成果の概要 |
農研機構西日本農業研究センター(旧中国農業試験場畜産部@島根県大田市)、広島県畜産技術センターにて資料調査(旧農商務省七塚原牧場@広島県庄原市)、全国和牛登録協会(京都市)、家畜改良センター技術協力室(福島県西白河郡)を訪問し調査した。 日本畜産史の研究者を集めて「人と動物の関係史研究会」を毎年開催した。また、2017年4月に広島県三原市久井歴史民俗資料館が開館した。学術面では、日本村落研究学会主催の研究会にて、「農業機械がもたらしたものコメント-日本畜産史研究の視点から」と題して報告し、論考を『日本村落研究ジャーナル』に掲載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有畜農業とは、耕種農業と畜産との有機的連環を主眼とした自給的性格の強い農法である。1930年代から60年代の約40年の間に、昭和農村恐慌に対する有効性の期待できる農法として国を挙げて奨励されはじめ、戦後の高度経済成長期に進展した農業機械化までの日本農政の基調であった。現代日本の畜産が、輸入飼料依存体質に起因する食糧自給率の低下や畜産経営の脆弱化、家畜ふん尿による汚染の深刻化などの大きな問題を抱えるなか、かつての有畜農業は、〈土-草-牛の資源循環型農業〉として放牧慣行とともに再評価されつつある。本研究の成果は、当問題に関する実証的な基盤となる資料群をい把握し、整理できたことにある。
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