研究課題/領域番号 |
17K13535
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
山本 英貴 帝京大学, 文学部, 准教授 (90711101)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 幕藩関係 / 徳川家斉 / 萩藩毛利家 / 岡山藩池田家 / 政務処理 / 自分仕置 / 家格 / 毛利家 / 津軽家 / 内願 / 水野忠成 / 御用頼 / 老中 / 奥右筆 / 行列道具 / 両敬 / 日本近世史 / 大名行列 |
研究成果の概要 |
本研究では、山口県文書館、早稲田大学図書館、国文学研究資料館、弘前市立図書館を訪問し、徳川家斉期における幕府と大名家(=藩)との関係がうかがえる史料を収集した。収集したのは、官位昇進や行列道具の所持など大名家の家格上昇に関わる一件史料である。そして、収集した史料の分析から、次の二つの点を明らかにした。一つは、大名家が月番老中に提出した願書は月番から願書の内容に関わる役人に渡され、役人は願書とその採用・不採用について記した評議書を月番に返したことである。もう一つは、月番は評議書をもとに他の老中と合議し、願い出の採用・不採用を決めていたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、大名家に残される史料の分析から、大名の願い出とそれに対する江戸幕府の回答が明らかにされてきた。これに対し、本研究は、幕府の役人が残した史料を分析し、大名の願い出は幕府内におけるどのような議論のもと採用・不採用にされていたのか、その議論の内容を明らかにした。これにより、大名が幕府に願書を提出し、それが幕府内において審査され、その結果が大名家に伝えられる、という一連の流れを復元することに成功した。
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