研究課題/領域番号 |
17K13536
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
宮川 麻紀 帝京大学, 文学部, 准教授 (60757079)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 日本古代史 / 地域史 / 交易 / 市 / 津 / 商人 / 交通 / ミヤケ / 歴史地理学 / 交易者 / 日本史 / 古代史 |
研究成果の概要 |
この研究では、ヤマト王権による交通路や港湾施設の開発や、それらと流通拠点との関係について、明らかにした。ヤマト王権は「ミヤケ」とよばれる施設を交通の要衝に置き、それを利用して交易活動をしていた。それらの施設は寺院に寄進され、荘園として機能するようになっていく。したがって、王権の「ミヤケ」や寺院の荘園のなかには、交易機能をもつものも多かったことが分かる。それらの施設と密接に関わる市や津などについても研究し、王宮や国府とも関係を保ちながら機能していたことが判明した。 また、常設店舗を出す「商人」や、遠距離交易および行商をする「商人」など、古代の様々な形態の「商人」についても明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近年研究が進んでいない古代流通経済史分野の再検証をするもので、古代日本の歴史を未解明である経済分野の観点から明らかにするものである。そのため、現在の日本経済を考える上でも、その土台となる古代日本経済の研究は、学術的・社会的意義があるといえる。また、荘園関係史料など未解明の古文書の研究と、文献史学や歴史地理学とを融合した新たな手法をとるものである。したがって、日本の歴史学研究に新たな研究手法を提案できる。 さらに、地域社会の再編が進む現在は、歴史的な地名や微地形の検証を行う最後の機会である。そこで、歴史的地名や景観を研究・記録することは、日本の地域社会の活性化にとっても意義深い。
|