研究課題/領域番号 |
17K13541
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 公益財団法人三井文庫 |
研究代表者 |
下向井 紀彦 公益財団法人三井文庫, 社会経済史研究室, 主任研究員 (70625657)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 三井越後屋 / 山陰 / 島根 / 鳥取 / 木綿 / 鉄 / 地域経済 / 日本近世史 / 雲伯地域 |
研究成果の概要 |
本研究は、鳥取(伯耆)・島根(出雲)の藩境域において如何なる経済活動・交流があり、また中央市場との関係の中で如何に変容していったのかを明らかにすることを目的とした。本研究では、まず三井越後屋の史料から越後屋の山陰木綿(雲伯木綿)の仕入と上方輸送に関する史料の整理・分析を行い、次に出雲(島根)東部と伯耆(鳥取)西部(以下、「雲伯」)の在地商人史料から主に木綿や鉄の流通に関する史料の調査・収集・整理を行った。これら在地商人の史料と三井越後屋の史料を組み合わせて、鳥取・島根の藩境域における産物の流通や経済活動を検討することができた。また、雲伯木綿の上方輸送の具体像も明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は、地方から上方への商品流通、それに関わる地方商人の活動、上方の商業資本による地方からの商品仕入、地方での活動等を通じて、藩境域における経済活動や上方と地方との関わりを双方向から明らかにしていくことにある。本研究では、それぞれ個別に扱われていた中央市場と地方との研究を有機的に結びつけ、近世日本の市場構造、流通構造、地域社会を総合的に明らかにする一助となる点において、意義のあるものといえる。
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