研究課題/領域番号 |
17K13557
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
芦部 彰 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 講師 (00772667)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 西洋史 / 西ドイツ / 家族政策 / 住宅政策 / 都市計画 / キリスト教民主同盟 / カトリシズム / モダニズム建築 / CDU / ドイツ近現代史 / 社会政策 |
研究成果の概要 |
本研究は、1950年代のキリスト教民主同盟(CDU)の住宅政策と家族政策に大きな影響をあたえたカトリシズムの社会像の特徴を、それぞれの政策領域での対抗構想と比較することで明確にすることを目的とする。その結果、第一に、家族を国家介入から保護されるべき領域とみなす家族像が重要な役割を果たしていることが明らかになった。第二に、こうしたカトリシズムの社会像は、世紀転換期に思想的ルーツがあり、世紀転換期から1950年代までの連続性を指摘することが可能であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の近現代ドイツ史研究では、制度化された政策領域ごとに社会政策の歴史研究が行われることが多いのに対し、本研究は、住宅政策と家族政策という複数の政策領域を横断し、1950年代西ドイツの社会政策に影響を与えた社会カトリシズムという理念の特徴を明らかにした。さらに、対抗構想と比較しつつ、世紀転換期から1950年代に至る長期のタイムスパンの中で考察することで、歴史研究においてこれまで別々に扱われることが多かった、第二次世界大戦後とそれ以前の時代を架橋し、両者のつながりを明らかにすることにも寄与した。
|