研究課題/領域番号 |
17K13560
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
斉藤 恵太 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20759196)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 軍隊 / 貴族 / 社会的ネットワーク / 近世ヨーロッパ / 軍隊と貴族 / 国家 / 国家形成 / 西洋史 / 近世 / ドイツ史 / 近世史 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、近世ヨーロッパにおける貴族と君主の関係を軍隊という視覚から検討した。具体的には、1618年から1648年まで続いた三十年戦争における神聖ローマ皇帝(オーストリア・ハプスブルク)の軍隊に着目し、軍事的奉仕を通じて貴族と君主が取り結んだ互酬的な関係と、それが皇帝の世襲領の再編にとって持った意味を考察した。そして、貴族が皇帝に貢献するために動員した社会的なネットワークの広がりと、それに対する皇帝の報酬のありようを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に近世のヨーロッパ史は「絶対主義」の時代とされ、貴族は君主に「馴致」された消極的な存在とみなされるか、あるいは君主主導の「近代化」を妨げる保守勢力としてネガティブな意味づけをされることが多かった。それに対して本研究は一次史料に基づいて従来の見方を批判的に再検討し、実態のレベルから貴族と君主の互酬的な関係を明らかにしたことに意義がある。また貴族の存在はヨーロッパ的な現象であるゆえに、今後、国民史的な歴史の枠を超えた比較史や関係史の視野を開くための礎にもなるものである。
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