研究課題/領域番号 |
17K13563
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
夏木 大吾 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60756485)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本列島北部 / 更新世~完新世移行期 / 新石器型狩猟採集社会 / 生業戦略 / 居住形態 / 文化的影響関係 / 更新世末~完新世初頭 / 土器出現期 / 文化的影響 / 更新世/完新世移行期 / 縄文時代草創期文化 / 旧石器時代終末期文化 / 縄文時代早期文化 / 文化形成 / 生態適応 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本列島北部地域、特に北海道の更新世~完新世移行期を対象として、縄文・新石器型狩猟採集社会の文化形成プロセスを研究し、以下のような変化を明らかにした。①晩氷期前半の温暖期(約15000~13000年前)に本州から到来した縄文草創期文化と在地の旧石器時代終末文化が北海道で併存するが、②晩氷期後半の寒冷期(約13000~11500年前)には縄文文化の空白が生じる。③気候が安定する完新世初頭に、在地の伝統を引き継いだ縄文早期初頭文化が出現し、徐々に定着性の高い狩猟採集社会が形成される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土器出現は人類史の画期を代表する事象として考古学では注目されてきた。世界各地で多くの研究事例があるが、土器出現や技術拡散のプロセスの多様性については未だ不明な部分が多い。本研究では、土器利用を含む新石器的な社会や文化の形成過程を具体的な考古学的現象とその時間的変化によって示し、地域的なモデルを提示した。こうした研究は、従来の一国史的な縄文時代研究では軽視されてきた、日本列島内の多様な先史社会・文化の形成プロセスを理解するうえでも有益である。
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