研究課題/領域番号 |
17K13566
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
向井 佑介 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50452298)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 仏塔 / 楼閣式仏塔 / 舎利 / 舎利荘厳具 / 雲岡石窟 / 双塔伽藍 / 浮図祠 / 瓦 / 塑像 / 北魏 / 舎利石函 / 石窟寺院 / 伽藍配置 |
研究成果の概要 |
本研究は、中国南北朝時代(5~6世紀)の仏教寺院の遺跡と遺物を主要な分析対象とし、関連する考古資料・図像資料・文献史料などを総合的に検討し、①塔の上部構造、②塔の内部空間(塔内の荘厳)、③塔の地下空間(舎利埋納空間)、④寺院内部における塔の配置、という4つの視点から、中国初期仏塔の空間構造とその思想的背景を明らかにしたものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中国南北朝の仏塔と仏教寺院の構造を初めて体系的かつ実証的に明らかにしたものである。その研究成果は、中国仏塔と仏教寺院の構造的解明にとどまらず、塔はなぜ高層化したのか、双塔伽藍にはなぜ2基の塔があるのか、といった問題にせまり、そこに中国独自の歴史的背景が存在したことを明確にした。これは、100年前に近代日本の学者たちが提起した仏塔の受容と変容をめぐる問題に対し、初めて科学的・体系的な裏づけをもって解答を与えたものといえるだろう。
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