研究課題/領域番号 |
17K13569
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
丸山 真史 東海大学, 海洋学部, 講師 (00566961)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 馬飼い / 古墳時代 / 動物考古学 / 古墳時代の馬飼い / 飼育と管理 / 馬 / 考古学 |
研究成果の概要 |
本研究は、古墳時代の河内の馬飼いについて、遺跡から出土する馬歯・馬骨を分析資料として動物考古学的に実相解明を目指したものである。河内の馬飼いの拠点と目される蔀屋北遺跡などから出土した馬歯の安定同位体分析を行うことで、馬飼いが飼育していた馬の産地や食性を明らかにするもことができた。馬の生育地は大部分が在地ではなく、かつ複数存在していることが明らかになった。また、食性もアワやヒエなど雑穀類を摂取している馬が含まれており、放牧だけではなく厩舎での飼育も想定できる成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、古墳時代の馬飼いに関する研究において、これまでも注目を集めながら研究の着手が遅れていた馬歯・馬骨の分析を通じて、「河内の馬飼い」の具体像を提示したことに意義がある。河内の馬飼い」が飼育した馬には、外部で繁殖した馬が含まれていることが明白になり、東日本産を示す馬はいないことが明らかになった。初期国家を形成する段階において、河内の馬飼いの実態解明の前進に寄与する研究となり、この点でも重要な意義がある。
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