研究課題/領域番号 |
17K13573
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
小野塚 拓造 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 研究員 (90736167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | フェニキア / 鉄器時代 / 古代東地中海 / 土器 / 胎土分析 / テル・ゼロール / テル・レヘシュ / 交易 / 文化的接触 / エスニシティ / 青銅器時代 / レヴァント / 地中海 |
研究成果の概要 |
フェニキア人の足跡を跡付けていくことは、地中海世界の古代史を理解するための重要な課題といえる。本研究では、その出発点(初期鉄器時代、前12~前10世紀頃)に注目し、のちに「フェニキア人」と呼ばれるようになる人々の文化や交易活動、周辺地域への影響について、考古資料からせまるものである。先行研究や発掘報告書のデータに加え、レヘシュ遺跡やゼロール遺跡の初期鉄器時代層の出土物を新たに整理して分析することで、上記のテーマを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、初期のフェニキア人に関連づけられる文化に多様性があったこと、フェニキア人と近隣地域とのつながりは、当初は限定的であったが、前10世紀以降、特に前8世紀頃に拡大した可能性があることを指摘することができた。 前12世紀以降の地中海東岸地域に「出現」し、その後の歴史に影響を及ぼした諸集団のうち、フェニキア人についての研究はこれまで手薄であった。本研究は、初期のフェニキアの動向について具体的に考察できた点で、学術的に意義のあるものとなった。
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