研究課題/領域番号 |
17K13589
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 尚絅学院大学 |
研究代表者 |
稲澤 努 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (30632228)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 無形文化遺産 / 水上居民 / 無形民俗文化財 / エスニシティ / 無形文化財 / 汕尾 / 高州 / 中国 / 民俗 / 漁歌 |
研究成果の概要 |
本研究では中国広東省の元水上居民の文化とされる民俗文化を無形文化遺産(非物質文化遺産)として利用する人々の諸実践を分析した。政府による無形文化遺産としての公認、公認作業に貢献する知識人、歌の担い手、それぞれがどのような意図で活動をしているのかなどを調査・分析した。 コロナ禍により現地調査で人々の意図を確認することは十分にはできなかった。しかし、すでに一定の知名度を得て、組織化もされている団体に関しては、観光資源としてというよりは、コロナ対策や薬物禁止のキャンペーンなど、政府の広報イベントに動員されるなど、当初の文化の保護や地域の観光振興といった政府や知識人の思惑を超えた動きを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国の無形文化遺産保護については、これまで多くの研究がなされてきた。これまでは、どのように観光資源化を目指しているか、そこにどんな葛藤があるかを論じるものが多かった。本研究はコロナ禍によりデータの不十分な点は否めないものの、中国の無形文化遺産をめぐる新しい動向を明らかにした点に意義がある。
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