研究課題/領域番号 |
17K13592
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
比嘉 理麻 沖縄国際大学, 総合文化学部, 講師 (00755647)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 基地反対運動 / 環境問題 / エコロジー / ジュゴン / 沖縄 / 基地問題 / 社会運動 / 自然保護 / 米軍基地 / 人間と動物 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究は、沖縄県名護市辺野古の基地反対と結びついたジュゴンの保護活動がどのように生じ、地域社会にいかなる繋がりと隔たりを生み出しているかを、人びとの海利用の歴史とジュゴンとの関係、および保護活動家の営みとの関連で理解し、新たな理論モデルを提示した。具体的には、まず沖縄の海利用の変遷と基地計画の歴史を明らかにした。次にジュゴン保護と基地反対運動の展開について現地調査を実施した。さらに事例研究の成果をふまえ、人と動物の関係論や環境・社会運動論に関する理論研究を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、動物を介した環境保護と基地反対運動の接続、ジュゴン保護をめぐる沖縄地域社会内部での分断や、外部社会との繋がりを、歴史分析とフィールドワークの双方から捉えるものである。その点で、本研究は人と動物の関係論と、人類学の環境・社会運動論を接合し、新たな領野を切り拓くものであり、その点で学術的な意義をもつといえる。 また本研究では、名護市辺野古で、基地移設計画を機に生じたジュゴン保護をめぐる住民間の対立や分裂の経緯を明らかにすることで、ジュゴン保護活動家と地域住民との相互理解の道を探り、地域社会の平和と野生動物との共生を模索する。その意味で、環境倫理学に対しても学術的、社会的に貢献しうる。
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