研究課題/領域番号 |
17K13593
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 京都外国語短期大学 |
研究代表者 |
志村 真幸 京都外国語短期大学, キャリア英語科, 非常勤講師 (00625204)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 南方熊楠 / ネイチャー / 科学史 / 科学誌 / ノーツ・アンド・クエリーズ / 植物学 / 民俗学 |
研究成果の概要 |
南方熊楠の英文論文に関する調査を、イギリスおよび和歌山で実施した。 19世紀後半に『ノーツ・アンド・クエリーズ』や『ネイチャー』のような学術誌でありながらも、商業誌である雑誌群が出現したことによって、潜在的な知識人層の知見が共有化され、科学や学問が急速に拡大した。そのことによって科学技術の社会における重要性が増し、現代へとつながっていくことになる。そのなかで南方熊楠が果たした役割は、学問世界が世界化する過程で、ヨーロッパ/アメリカ的な知を、アジアからの情報によって相対化させたことにあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南方熊楠は『ネイチャー』に投稿した最初期の日本人であり、『N&Q』誌なども合わせれば、英文論文の総数は約400篇にのぼる。これほど大量の論文が世界最高峰の科学誌・学術誌に掲載されえたのは、アジアの知見を欧米の科学・知識と照応させながら紹介できたためであった。一方で、100篇近くは掲載を拒否されている。アジアに独特の伝統知を扱ったものに多く、それらは同時代の欧米の研究者には受け入れられなかったことが明らかとなった。
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