研究課題/領域番号 |
17K13668
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
大倉 沙江 三重大学, 人文学部, 助教 (40779534)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 政治過程論 / 政治参加 / 不平等 / 格差 / 障害者 / 女性 / ジェンダー / 市民社会論 / 代表性 / 利益集団論 / マイノリティ / 政治学 / 司法と政治 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本の障害がある人たちを事例として、彼らがどれくらい、どのように政治に参加してきたのかを明らかにすることである。具体的には、①なぜ、いかにして成年被後見人の参政権は回復したのか(参政権の有無)、②障害等のある有権者はいかに投票に参加してきたのか(投票への参加状況)、③障害等のある人たちはどれくらい議会に参加してきたのか(議会の参加状況)という3つの分析課題に取り組んだ。分析の結果、2013年に成年被後見人に参政権が回復し、制度的な平等が実現されたが、投票と議会への参加の平等という実質的な平等は今なお実現していないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、先行研究では明らかになっていなかった障害の有無による政治参加の格差構造の一端が明らかとなった。すなわち、成年被後見人に対する参政権の回復を経て形式的な平等は達成されたものの、投票への参加、国会への参加、地方議会への参加という実質的な平等については有権者全体や議員全体とのディスアビリティ・ギャップが残されていることが示された。
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