研究課題/領域番号 |
17K13677
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
千野 貴裕 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 専任講師 (00732637)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 政治思想史 / イタリア政治思想 / 日本政治思想 / グローバル政治思想史 / 自由主義 / グローバル政治思想 / 政治学 |
研究成果の概要 |
本研究は、しばしばわれわれが暗黙に前提としている英米型の自由主義とは異なる自由主義の系譜を、20世紀前半(1920-40年代)の日本とイタリアの文脈を事例として検討した。日本の思想家としては、いわゆる京都学派(とその影響を受けた思想家たち)を取り上げた(西田幾多郎、田辺元、中井正一、戸坂潤、三木清、花田清輝、林達夫ら)。イタリアの思想家としては、クローチェ、モスカ、ゴベッティ、サルヴェーミニらを取り上げた。本研究の成果は、すでにその一部を英語論文や共著書で発表しているが、さらに、2020年度以降の海外でのワークショップを経て、英文雑誌特集号に論文を掲載する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちは自由主義を前提とした社会に生きている。言論の自由、結社の自由、思想信条の自由などがその自由主義の内容とされ、その自由の単位は個人である。しかし、本研究が扱った、20世紀前半の日本とイタリアの思想家たちの書いたものを読むと、必ずしもそうした意味で「自由主義」という言葉が使われていないようだった。この研究は、この問題をより掘り下げて検討することによって、われわれが現在生きている社会が前提としている自由主義という立場が、個人を前提とするものに限られない、より豊かな可能性を包含しているのではないかという問いを追求するものであった。
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