研究課題/領域番号 |
17K13694
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 新潟県立大学 (2021-2022) 早稲田大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
広瀬 健太郎 新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (90764738)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 強制外交 / 非強制外交 / パワー / 外交 / 戦争 / パワーの分布 / 自発的交換 / サイドペイメント / 政策代替性 / 軍事紛争 / 同盟 / 経済援助 / 政治学 / 国際政治学 / 外交論 / 紛争研究 / 平和研究 |
研究成果の概要 |
従来の国際政治学では、パワーが大きくなればなるほどその国は武力の脅しを伴う強制的な外交を使用しやすくなると考えられてきた。しかし、この考えは「強制外交」か「何もしない」かの単純な二択を前提とする。本研究は「非強制的な外交」を既存の二択に加えた上でパワーと強制外交の関係を分析する。強制外交の使用によって他国からの信頼が損なわれる危険性があり、この評判の毀損を回避するために非強制的な外交が使われ、そしてこの外交戦略の代替性は特に強大国が弱小国に対して強制外交を使用する確率を低下させることをゲーム理論を使い示した。武力の脅し、経済援助、武器移転のデータを統計分析することでその仮説の妥当性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は外交に関する既存の考えを変えるだけでない。それは戦争の条件に関する学術的に重要な問い(なぜ非対称的なパワー分布において戦争の確率が最小化されるのか)に対しても今までの考えとは異なる答えを提示する。また強大国による強制権力の使用をいかに抑制するかという社会的にも重要な問いにも答える。
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