研究課題/領域番号 |
17K13723
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
鶴岡 昌徳 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (30756078)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 競争入札 / 公共調達 / 国債 / 交渉 / 入札 / 政府の裁量性 / 繰り返しの入札 / 公共工事 / 繰り返しの関係 / 公共工事の入札 / 国債の入札 / 繰り返し入札 / 経済政策 |
研究成果の概要 |
公共工事の入札の研究は、総合評価方式の下で、指名競争入札から一般競争入札へ移行したことの効果を、入札時点と工事完成後の価格及び工事期間を含む工事の品質の情報を使って計測する実証分析であった。分析結果としては、一般競争入札は価格を低下させて工事の遅延を減少させることが分かった。一方、国債の発行市場の研究は、交渉からオークションへ移行したことの効果を価格と発行の失敗(交渉の決裂ないしは入札での需要が極端に少なくて国債が発行できなくなること)という観点から実証分析した。分析結果としては、オークションは交渉に比べて価格が高くなるが、発行の失敗が多くなるという効果はないことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般競争入札という競争を促進する政策は、工事の品質を悪化させずに工事の価格を低下させるかを実証的に検証する点が申請者の研究の特色である。更に、公共調達の市場でどのような形で競争を促進する政策が本当に効果的なのかという点は社会的にも学術的にも重要であるといえる。一方、国債の発行市場の実証研究については、既存の国債の発行市場の研究では、複数財での一位価格入札(コンベンショナル方式)と二位価格入札(ダッチ方式)の間の政府収入や効率性の差を分析してきた。それに対し、この研究は交渉と入札を比較して、国債の発行市場で入札を使うことの政府収入への効果を検証したという特色がある。
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