研究課題/領域番号 |
17K13725
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
|
研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
森岡 拓郎 政策研究大学院大学, 政策研究科, 講師 (80725507)
|
研究協力者 |
松本 涼佑
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | Crowding cost / Externality / Discrete choice / Endogeneity of crowding / Mixed logit / Simulation / 混雑費用 / 通勤鉄道 / 離散選択モデル / シミュレーション / 鉄道 / 混雑 / 定量化 / mixed logit model / 大都市交通センサス / 経済政策 / 交通経済学 / 都市経済学 / 計量経済学 |
研究成果の概要 |
本研究は、東京の朝の通勤列車の混雑の不効用(不快感)がどの程度であるかを金銭的に定量化した。その結果、列車の床面積1平方メートルあたり4人程度までは不効用は生じず、それより混むと加速度的に不効用が上昇することが分かった。特に高齢者の不効用が大きく、若年者の不効用は小さいという結果となった。また混雑した列車に乗車することは、列車を更に混雑させることを通して他の乗客にも不効用を与える(負の外部性)。混雑が酷い列車においては、ある人が乗車することで他の乗客に与える不効用は、自身が受ける不効用の2倍弱になることが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、混雑の内生性を考慮して混雑の不効用を推定していることである。混雑の内生性とは、混雑は避けたいものであるが、通勤者がたくさん同じ時間帯に通勤することを選んだことにより混雑が生じるため、あたかも通勤者が混雑の時間帯を好んで選んでいるように誤って推定してしまうことである。始業時刻をうまく使うことでこの問題を避けている。社会的意義としては混雑の不効用を金銭的に定量化したことで、通勤混雑に対して時間帯別混雑料金等を導入した場合の効果を測ることが可能となったことである。
|