研究課題/領域番号 |
17K13762
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
久納 誠矢 同志社大学, 商学部, 助教 (70774735)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 最適執行 / 相対取引 / アルゴリズム取引 / ダーク・プール / ダークプール / 最適執行問題 / 取引所外取引 |
研究成果の概要 |
機関投資家の証券購入において、ブローカーとの相対取引である取引所外取引において用いられる取引価格が、取引所における価格の終値である場合に機関投資家が支払う手数料の構築を行った。数値計算を用いた比較静学により、アルゴリズムによる自動取引を用いた機関投資家は、もし取引所外取引での手数料がある水準より低ければ、取引所外取引を不正な相場操縦を行う場として使用してしまうであろうことを示し、これによりその水準以上の手数料を維持することにより、証券取引所における適正な価格形成が実現されうることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として大量証券売買をおこなう機関投資家が通常の証券取引所のみならず取引所外における取引所も考慮した上で、アルゴリズム取引(自動取引)を行う機関投資家が不正取引を行わないような取引所外取引における手数料体系を構築したことである。終値保証取引を用いることによる相場操縦の事後的な制裁のみならず、取引所外取引における適切な手数料を与えることにより、そのような不正取引が行われないような事前的な措置を講じることが可能となる。
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