研究課題/領域番号 |
17K13766
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
井田 大輔 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (50609906)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 開放経済ニューケインジアンモデル / 国際金融政策 / 貨幣と消費の非分離型効用関数 / ゼロ金利制約 / 量的緩和 / 開放経済ニューケインジアン理論 / 量的緩和政策 / 最適金融政策 / 金融政策のクロスチェック / 均衡の決定性 / ニューケインジアン理論 / 貨幣集計量 / 開放経済 / 金融政策 / 貨幣 |
研究成果の概要 |
本研究は、開放経済ニューケインジアンモデルにおける貨幣量の役割を明示的に考慮し、現在の金融政策に関する政策含意を導くことを目的とした。相次いでゼロ金利制約に直面した先進国の中央銀行が量的緩和等の金融政策によって実体経済を刺激してきた状況を理論的に明らかにすることを目的とした。
具体的には、貨幣量を考慮した二国開放経済モデルを構築し、ゼロ金利制約下での国際金融政策の波及経路を検証した。貨幣量を明示的に考慮したニューケインジアン理論において、自国と外国が同時にゼロ金利制約に直面した状況を分析した先行研究は知る限りなく、近年の金融政策運営を考える上で重要な政策含意をもたらすことができたといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニューケインジアン理論(以下、NKM)では人々の期待に働きかける金融政策が有効とされ、ゼロ金利制約(以下、ZLB)においても引き続きそれが有効とされてきた。しかし、実際には期待を通じた上記の政策手段に加え、貨幣量の明示的な目標水準を導入した量的緩和政策を先進国の中央銀行は採用した。期待を通じた金融政策の理論分析は膨大な蓄積があるが、二国開放経済NKMではまだ蓄積が十分でない。また、同理論では、貨幣の役割もまだ十分に検討されていない。本研究は貨幣量とZLBを同時に考慮した二国開放経済NKMを分析する。量的緩和の理論構築は日進月歩であり、それを二国モデルに拡張した研究は重要といえる。
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