研究課題/領域番号 |
17K13772
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
菊池 雄太 立教大学, 経済学部, 准教授 (00735566)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大西洋経済 / ドイツ / ザクセン / ハンブルク / 植民地 / 市場 / 商人 / 消費 / 大西洋貿易 / ライプツィヒ / 大市 / 西洋経済史 / 商業史 |
研究成果の概要 |
18世紀から19世紀初頭にかけて進行した大西洋諸地域を結ぶ経済圏の拡大は,経済史における重要テーマであり,また今日のグローバル化した世界を理解する鍵ともなる。本研究は,これまで十分に研究されてこなかった内陸ドイツ地域に着目し,同地域において大西洋植民地物産市場が形成されるプロセスを明らかにした。 具体的には,砂糖やコーヒーなどの植民地物産のザクセン地方における浸透を,価格,交易,商人,市場制度などの観点から分析した。成果は雑誌論文のほか,ドイツ語書籍として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
18世紀から19世紀初頭には,いわゆる「大西洋経済」の拡大が起こった。これは,大西洋に面した諸地域が経済的に結びつき,ひとつの圏域を形成したことと理解され,現在のグローバル化した世界を理解する上でも重要な現象と考えられてきた。一方で,大西洋に直接は接していない諸地域も,間接的な形でこの経済圏に組み込まれていたことが,近年徐々に注目されている。しかし研究は明らかに不十分であった。本研究では,史料に基づく実証分析を通じて内陸ドイツ地域が大西洋経済圏に強く組み込まれていたことを明らかにした。辺縁的な地域へのグローバル経済の進展を歴史的観点から示したことに意義がある。
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