研究課題/領域番号 |
17K13778
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
渡辺 周 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (90754408)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 経営戦略 / 経営組織 / 撤退 / 意思決定 / コミットメント・エスカレーション / 経営者 / 経営陣 / 外部取締役 / 減損 / 減損損失 / ボード・クオリティ / 役員の質 / 役員報酬 / 常務会 / 経営学 / 経営戦略論 / 経営組織論 / 会長 / 企業統治論 / 役員構成 |
研究成果の概要 |
本研究では,主に次の3つの活動を行った.第1に,撤退の意思決定に対して,役員が与える影響の中でも,経営者交代と外部取締役に注目し,分析を行った論文が,第34回組織学会高宮賞(論文部門)を受賞したので,組織学会2018年度研究発表大会における高宮賞受賞者セッションで発表を行った.第2に,経営者・経営陣の交代が,撤退の意思決定に与える影響の大きさの違いを検討し,日本経営学会にて成果発表を行った.第3に,外部取締役の属性によって,撤退の意思決定に与える影響がどのように異なるのかを検討した.この成果は,SASEで発表した他,『組織科学』に査読付論文として掲載された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,主に次の2点にある.第1に,諸外国の既存研究では比較的明確に観察されていた経営者交代の影響が,日本ではそれほど明確ではない理由について,示唆を得たことである.具体的には,経営者として社長の影響を分析した場合,撤退の意思決定と明確な関係が観察されないのに対し,会長や常務会構成員では有意な影響が確認された.第2に,外部取締役の属性として,先行研究は,独立性の側面と専門知識の側面を別々に検討していたのに対し,本研究ではその両者を同時に検討した.これにより,両側面とも高いことが望ましい影響をもたらすという示唆を得た.
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