研究課題/領域番号 |
17K13781
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 京都大学 (2020-2021) 亜細亜大学 (2018-2019) 神戸大学 (2017) |
研究代表者 |
加藤 政仁 京都大学, 経営管理研究部, 講師 (60755536)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 証券アナリスト / 利益相反 / 自主規制 / 公募増資 / セルサイド・アナリスト / 金融コングロマリット / エクイティ・ファイナンス / 銀行 / 証券会社 / 融資 / 株式保有 / 銀行融資 / 株式発行 |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは,金融コングロマリットに属するセルサイド・アナリストに焦点を当て,資本関係や融資関係のような利害関係のある企業に対して,公正なアナリストレポートを作成することができているかを検証することを目的とした。 主な結果として,①金融コングロマリットと企業の間に利害関係がある場合,当該企業へのアナリストレポートは楽観性バイアスが生じること,②こうした楽観性バイアスは,当該企業が財務的に困窮しているときほどおおきくなること,③アナリストレポートに内在する楽観性バイアスは,規制によって軽減することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究プロジェクトは,金融コングロマリットに属するセルサイド・アナリストに焦点を当て,金融コングロマリットであるがゆえに生じる利害関係(例えば,融資関係など)が,セルサイド・アナリストの情報生産機能に歪みを生じさせることを明らかにした。こうした発見は,セルサイド・アナリストの情報生産に関する研究領域はもちろんのこと,銀証分離に関する研究領域にも重要な意義を有する。また,実務においても,健全な金融市場の形成には看過できない問題が生じていることを示唆するものである。
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