研究課題/領域番号 |
17K13817
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
内藤 周子 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (10610181)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 財務会計 / 農業会計 / 国際会計 / 利害関係者 / 農業法人 / 会計学 / IFRS / 公会計 / 国際財務報告 / 自然栽培 / 六次産業化 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,農業会計に関する収益の認識・測定に着目し,測定属性の理論形成と財務指標の開発をすることである。このために本研究では,果実生成型植物を中心とした農産物の成長過程と経済的実態を踏まえた収益の認識・測定について事例を観察し,会計学上の測定との整合性を検討している。本研究の特徴は,第一に,測定属性の基盤となる思考について考察を行う点にある。第二に,収益の認識・測定にかかわる問題意識のもと,農業従事者に聞取調査を行うことにある。第三に,農産物の高付加価化には,地域における複数の主体による連携が不可欠であるという思考を基礎として,長期的な視点での農業を観察することである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義は,財務会計を基礎として次の三点について検討したことである。第一は,概念フレームワークにおける財務会計の目的について分析することである。概念フレームワークは,財務会計・財務報告についての基礎的な前提や諸概念が体系的に要約・整理されているため学術的意義がある。第二は,公正価値,あるいは公正価値に代わる理論的に整合性のある測定属性について検討した点に学術的意義がある。技術的な問題はないにもかかわらず,公正価値による測定を適用せずに,取得原価で測定を行う企業がほとんどであるからである。第三の研究課題は,財務情報と非財務情報について論じた点に学術的意義がある。
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